21世紀に入っても、9/11以降の世界の動きに象徴されるように、戦争と暴力が現代世界の私たちの生活を悩ませ、脅かしています。とりわけ現代日本では、格差社会の進行とともに、若者たちの絶望的な暴力事件も頻発し、私たちに多くの課題を突きつけています。また、DVを初めとする性暴力の問題は、日本社会の根深い文化の体質を反省することを要求しています。
今回、アメリカ合州国で暴力問題の専門家として、長年の実践の上に、独創的な暴力の考察を展開しているジェームズ?ギリガン(James Gilligan)氏をお招きして、以下のような予定で、講演会を開くことになりました。ギリガン氏は、日本ではあまり知られていませんが、アメリカ合州国に留まらず海外でも多くの影響を与えている理論家であり実践家であり、ジェンダーの視点を理論的考察の軸に据えた方です。(氏の『暴力を予防する』という本が4月に翻訳出版の予定です。)また、自尊心の破壊による恥の形成という精神医学的視点を暴力問題の基礎にしながら、それと不可分に貧富の拡大を構造的に認めるアメリカ合州国の現状を強く批判して、ジェンダー平等を含めた平等な社会の形成こそが暴力を防ぐ最も重要な道だと力説しています。
また、パートナーが『もう一つの声』という本によって、フェミニストとして知られるキャロル?ギリガン(Carol Gilligan)氏でもあり、今回は、この両者をお招きしての講演会です。多くの方々のご参加をお待ちしております。
日時: | 2009年3月17日(火曜日) 13:00?17:30 | ||||||||||||
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場所: | お茶の水女子大学 共通講義棟2号館201(日本語通訳付き) | ||||||||||||
プログラム: |
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招聘: |
佐藤和夫(千葉大学)研究代表 科研費共同研究「男女共同参画社会における男性の『社会化』と暴力性」 |
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共催: |
耳塚寛明拠点リ—ダーお茶の水女子大学グローバルCOE「格差センシティブな人間発達科学の創成」 お茶の水女子大学ジェンダー研究センター |
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