我が国では、初等?中等教育課程において、ヒトの遺伝についての教育がほとんど行われていません。そのため、今日の遺伝学や遺伝医療における著しい進歩を正しく理解し社会生活の中で活用していくためのリテラシーが、著しく不足しています。例えば、人々の遺伝や遺伝性疾患などに関する理解不足から、遺伝性疾患やその患者に対する誤解や偏見が生まれ、また、新型出生前診断の開発やその適用の広がりによる生命の選別や中絶の増加などの可能性が懸念されています。また遺伝リテラシーの不足は、理由のない人種差別や偏見を生む原因にもなっています。そういった状況を改善するために、初等?中等学校課程からのヒトの遺伝学教育の必要性が叫ばれるようになって久しいですが、未だ実現に至っていません。人々が多様性を受容する社会を作り、遺伝医療の正しい発展を支えるためには、社会における遺伝リテラシーを定着させることが不可欠と考えられますが、そこにはどの様な課題があり、また推進方策が考えられるのか、教育関係者、人類遺伝学や遺伝性疾患?遺伝医療の専門家などにより、課題の所在を明らかにし、将来に向けて何ができるかを議論したいと思います。
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⇒ 日本学術会議公開シンポジウム
「初等?中等教育課程における『ヒトの遺伝学』教育の課題と推進方策」 (PDF)
日時 | 2014年9月6日(土曜日)14:30?16:30 |
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会場 | 理学部3号館 701室 |
主催 | 日本学術会議第二部会 |
共催 | お茶の水女子大学、 日本人類遺伝学会、日本科学教育学会、日本遺伝カウンセリング学会、日本遺伝学会、人間情報学会、NPO法人遺伝カウンセリング?ジャパン |
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お申込方法 | 受付 お茶の水女子大学 室伏研究室 FAX:03-5978-5362 E-mail : 期日: 参加費:無料 定員:200名 |
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