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【視察2】クルネーガラ養成所・附属幼稚園・近隣幼稚園

 
 

 

クルネーガラ養成所に向かう前に、近隣の幼稚園を見学する。養成校卒業の先生は、子どもとともに踊ることができる。日本では、当たり前の姿であるが、権威主義の途上国では、子どもと共にという発想は少ない。少しではあるが、保育の芽ぶきを見るという気もした。

 

 

 

 

<さくら幼稚園>

モデル幼稚園のさくら幼稚園では、静かに子どもが遊んでいる。広い部屋で、計画された製作など、先生も優しく接している。しかし、環境は、既成のものばかりで工夫がなされていない。日本にいって多くのことを学んでも、形でしか入っていないことがよくわかる状況であった。

 

 

 

 

 

 

<クルネーガラ教員養成所>

養成の場面も少しししか見ることができなかったが、子どもを子どもとしてみるという視点はしっかり持たれているし、創意工夫の大切さも合わせて考えられているので、その点は評価できると考える。しかし、モデル園の様子が先に述べたように、そのことを裏付けることのできるものが何もないため、本当の意味で理解され展開されているのかは疑わしい。逆に、それが異文化である日本の技術協力の限界も感じられた。

 

視察に同行したJICAスリランカ事務所でシニアアドバイザーをされているプンチバンダ氏は、クルネーガラの養成施設は、ハードは整っているが、ソフト面が足りないことを感じられている。そのため、技術プロジェクトをたて、クルネーガラで培ったものをモデルにしながら、他州に広めることと、幼児教育のソフト面の拡充をすることの2つにポイントをあて、スリランカの幼児教育振興に努める必要性を感じられていた。

 

この国の風土を活かした保育展開ができるような技術協力が必要であろうと思われる。

 

お茶の水女子大学
開発途上国女子教育協力センター

乳幼児保育協力研究実践部門


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