ヘシニャ

プロジェクト

拠点システム構築事業国際協力イニシアチブ


活動テーマ

幼児教育分野における派遣隊員支援と幼児教育協力の質的向上

活動実施者

 
氏 名
所属大学等
職 名
浜野 隆(代表者・全体総括)お茶の水女子大学 助教授
内田伸子お茶の水女子大学副学長
箕浦康子お茶の水女子大学客員教授
無藤 隆白梅学園大学学長
濱口順子お茶の水女子大学助教授
首藤美香子お茶の水女子大学講師
三輪千明浜松学院大学短期大学部講師
坪川紅美桜の聖母短期大学講師

活動の概要

I 活動概要

 本事業において、平成18年度から20年度までに、幼児教育分野の青年海外協力隊派遣現職教員を対象に、現地での活動に関する情報提供等の支援を行う。具体的には、幼児教育分野の青年海外協力隊事業の広報、派遣隊員に対して、研修前は現地情報の提供や国際機関の援助動向や協力ツールの翻訳紹介、活動に必要な教材や活動評価ツールの作成および紹介、活動事例紹介や助言などを行う派遣前研修を実施し、隊員からの質問に対応するシステムを構築する。また、派遣中は活動状況に応じた助言・情報提供を行うと同時に、本事業で開発予定の活動評価ツールの有効性を検証する。さらに、本事業を通じて寄せられた隊員からの質問や、隊員が現地で受けた質問などをデータベース化し、「幼児教育ハンドブック(2):幼児教育協力Q&A(一問一答)」(仮題)を作成する。

II 活動目標

 幼児教育分野における国際協力は、ダカール行動枠組みの第一目標でありながら、従来十分実施されておらず、また、国内においてもその活動の意義と活動実態が、幼児教育関係者に認知されてこなかった。そこで、本事業では、第一に、青年海外協力隊幼児教育ネットワークや保育学会、幼児教育関連団体等を通じて幼児教育分野の青年海外協力隊事業の広報を実施することにより、多くの幼児教育関係者に国際協力の理解を深めてもらうこと、そして、協力隊応募者の増加など、この分野が活性化することを目標とする。第二に、本事業においては、お茶の水女子大学にこれまで蓄積された知識基盤とネットワークを活用し、派遣隊員のサポートを行うことにより、幼児教育分野の国際教育協力活動が質的に向上することを目標とする。第三に、本事業での成果を広く幼児教育の国際協力関係者に普及することを目標とする。本事業は直接には協力隊サポートを目的とするが、その過程で作成された成果物は協力隊のみならず、広く幼児教育協力関係者に活用されることも想定している。

III 活動体制

 本事業は、お茶の水女子大学開発途上国女子教育協力センターが中心となり、子ども発達教育研究センターとも連携しながら、学内に在籍する幼児教育担当教員等により学内での活動体制を整える。学外機関として、国内は白梅学園大学、青年海外協力隊幼児教育ネットワークを、国外は国際機関、およびNGOと連携していく。白梅学園大学では、お茶の水女子大学だけではカバーしきれない領域の助言を得る。また、幼児教育隊員経験者で構成する「青年海外協力隊幼児教育ネットワーク」からは、これまでの活動事例集や、現地での活動に関する助言を得ることにする。さらに、教材やツールの開発過程においての国際機関、およびNGOとの連携が不可欠であるため、これまでに構築したネットワークに基づいて必要な協力を得ることにする。

IV 活動成果

 上記の「活動目標」、すなわち幼児教育分野の国際協力の活性化と質的向上、成果物の普及の達成が、本事業の活動成果として想定されている。具体的には下記の資料および報告書が挙げられる。

1. 「幼児教育ハンドブック(2):幼児教育協力Q&A(一問一答)」
2. 「幼児教育活動評価ツール」
3. ユネスコ「Education for All Global Monitoring Report 2007」の翻訳
4. 国際機関・NGO作成の幼児教育協力関連文献・協力ツールの翻訳
5. 日本の幼児教育に関する歴史資料の「補足解説」
6. 全体報告書
7. 活動成果のインターネットでの公開
8. 幼児教育の原理に関するビデオ教材

活動報告

ここではプロジェクトの活動状況を随時ご報告します。

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