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2022年2月18日更新
湯浅年子賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 理学部長 小林 功佳
第9回湯浅年子賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を湯浅年子賞「金賞」候補者として本学学長に推薦し了承を得ました。
「湯浅年子賞」設立趣旨についてはこちらをご覧ください
お茶の水女子大学賞「湯浅年子賞」
野尻 美保子 氏
(高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所理論センター 教授 )
野尻氏は、これまで弱く相互作用する暗黒物質粒子が、原初宇宙においてどのように作られたか、そして実験でどのように探索することができるかというテーマについて、理論の立場から数多くの研究を行って参りました。野尻氏は、実験家と密接な共同研究関係を築き、実験家との協力により粒子の検出の可能性を明らかにしており、最近は、深層学習のコライダー実験への応用を推進しております。野尻氏の研究は、海外からも評価が高く、この分野の代表的な国際会議においてプレナリー講演を行うなど、多くの国際会議において招待講演を行っています。また、国内外の多くの学会の理事、委員を務め、学界の発展に貢献しております。
以上のことから、本選考委員会は、野尻氏の顕著な業績は湯浅年子賞「金賞」を授賞するに相応しいものであると判断しました。