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2019年3月6日更新
湯浅年子賞選考委員会委員長
お茶の水女子大学 理学部長 山田眞二
第6回湯浅年子賞選考委員会は慎重に審議を行った結果、下記の者を、湯浅年子賞「銀賞」候補者として本学学長に推薦し了承を得ました。
洪 江美 氏
(パリ大学南校 線形加速器研究所(LAL-IN2P3) CNRS主任研究員)
洪氏の専門分野は素粒子物理学であり、B中間子の輻射崩壊過程における光子偏極の測定に関する理論的研究で顕著な成果を挙げている。特に、B中間子の輻射崩壊過程における終状態の光子偏極に注目し、終状態のK中間子レゾナンスの3体崩壊を利用する新たな具体的解析方法を提案したことは、国際的に高い評価を得ている。また、Bell II実験で期待される物理を幅広くかつ深く検討するために、世界中の理論家と実験家が協力して行われたWorking Group活動の中心的役割を果たした点は高く評価される。
本選考委員会は、以上のような洪氏の顕著な業績は湯浅年子賞「銀賞」を授賞するに相応しいものであると判断した。