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2020年度 お茶の水女子大学 国際教育センター主催オンライン公開講演会 「メトロリンガルの強み:言語?言語教育イデオロギーの転回と日本語教育への示唆」

2020年11月10日更新

シドニー工科大学で教鞭をとる尾辻恵美先生をお招きし、オンライン公開講演会を開催します。ぜひご参加ください。

2020年度 お茶の水女子大学 国際教育センター主催オンライン公開講演会 概要
日時

2020年12/15(火)16:40?18:10

参加方法 Zoom(URLは後日メールでお知らせ予定)
講師

尾辻恵美先生(シドニー工科大学 准教授)

言語

日本語

対象

本学学部生?大学院生(全員)、教員  *参加無料

申込

12月13日(日)までに「公開講演会の申し込み」を件名にし、  
(1)氏名(ふりがな)(2)所属?学年(3)電話番号(4)Emailを記載の上、   
下記の連絡先にメールでお申し込み下さい。

申込み?お問合せ先

国際教育センター   
E-mail:global-kyoumu@cc.ocha.ac.jp   
TEL:03-5978-5965 

【講演要旨】

言語を並列的/加算的(例えば、英語+日本語+スペイン語)に捉えがちな近代主義的な言語イデオロギー(言語―国家―民族の強い繋がり)に基づいたバイリンガリズム、マルチリンガリズムと一線を画し、ポスト?マルチリンガリズムの見地に立つメトロリンガリズムは「ことば」を様々なセミオティック資源(言語に限らずモノ、イメージや匂いなどの五感に纏わる要素なども含む意味を生成し得る資源)の総体であるレパートリーと捉え、そのようなレパートリーによって生成される街、人と言語の関係を探るアプローチである。

当発表では、言語?言語教育イデオロギーの転回を推奨し、近代主義的なマルチリンガリズムに依拠しがちな「多文化共生」を目指す日本語教育ではなく、街の動態性や、人々や街における言語=セミオティック資源の豊富さに目を向けた教育を提唱する。その国での優勢言語ではなく、豊富なセミオティック資源が人々をつなぎ、人や街を融合するという観点にたち、ことばの教育の目的は、個人もしくは自分の周りにある他者や環境にあるレパートリーをより豊富なものにしたり、駆使したりする「メトロリンガルの強み」を引き出すことにあるとの議論を展開する。