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2016年3月20日更新
本フォーラムおよびセミナーは、大学の知財?産学連携活動に携わっておられる方々を主に対象とし、イノベーションの創出に向けた研究開発を進める上で、大学知財?産学連携部門が直面している実務的な課題を克服するために必要な知識?ノウハウの共有と、そのために有効な人的ネットワークの構築を目指すものである。
本年度のフォーラムでは、大学にとっての知的財産活用について、立ち返って考えてみたい。時代的?社会的要請から大学における知的財産活用?管理やその展開としての社会連携が望まれてはいるが、現実的に実行可能で効果的なそれとは何であろうか。大学として、女子大学として、またそれぞれが抱える運営事情や地域性などを考慮して、できあがってきた姿や見えてきた姿を、主催者である研究会での取り組みとして振り返る。また、知的財産活用の一面としてのデザインの役割に着目し、大学発のデザインイノベーションの知財としての有効性、地域や産業界との連携のための有用性について、発明者の立場、権利取り扱いの立場から講演を受ける。
セミナーセッションでは、前半のフォーラムの内容も踏まえつつ、参加者が抱える現在の関心や課題について共有し、議論する。
これらを通じて、今後の大学における知財マネジメントのあり方、知財プロフェッショナルとしての活動のあり方を考え、同時に、新しい知識?情報の共有とネットワークの強化をはかる。
開催日?場所 |
2011年2月21日(月) お茶の水女子大学本館1階103室(学部会議室) |
対象者?定員 | 女子大学また近隣?関東圏内の大学における知的財産?産学連携に携わる方。実務担当者から責任者まで広く対象とする。 フォーラムは定員なし、セミナーセッションは20名程度。 事前申込を原則としますが、当日直接のご来場も受け付けます。 |
10:30 | 開会あいさつ |
10:40 | [フォーラム] 社会における大学の役割と大学の知的財産管理(仮) 報告 湯浅長久(お茶の水女子大学) 「お茶の水女子大学における知的財産活動の取り組み」 総合プロデュース機能確立(知財を適切に管理し他のリソースと結び付けて事業化まで関与する機能)に向けた知財基盤強化?環境整備(関連規則および基準の策定、組織の位置づけ、管理システムの拡充、知財広報機能の充実、他)について、これまでの取り組み及び現状と課題を報告する。 藤野千代(奈良女子大学) 「奈良女子大学における大学の知力を活かした地域連携活動の取り組み」 奈良という土地の地域性と大学の知的資源から創出できるアイディア?知的財産を活用し、地元の産業活性と大学の運営に共に貢献する戦略的社会連携活動について、これまでの取り組み及び目指す姿と課題を報告する。 |
12:00 | [休憩] |
13:00 | 講話(挨拶) 文部科学省研究振興局研究環境?産学連携課 「大学の研究推進と知的財産管理?活用について」(仮) |
13:15 | 講演 ① 山内勉先生(福井工業大学教授) 「デザインが発揮する力―大学発のデザインイノベーションを考える」(仮) 大学でのデザイン研究また企業でプロダクトデザインに携わってこられたご経験から、デザインが製品やサービス、プロジェクト等において果たす役割についてお話しいただく。また、それが大学と外部(地域や産業界など)との連携にどのように資するのか、事例を交えてうかがう。 ② 川瀬幹夫先生(弁理士?三協国際特許事務所?京都精華大学講師) 「知的財産の活用による大学の社会連携推進」(仮) 特許?意匠またその他大学が創出できる知的資力を活用した効果的な社会連携とは何か。大学にとっての知財管理を、権利の適切な活用を含めていかに戦略的に行いうるか、知財マネジメントの観点からお話いただく。 |
14:15 | パネルディスカッション 山内勉先生+川瀬幹夫先生+浦田雄次先生(女子大学発イノベーションプロデュース研究会顧問?新潟薬科大学客員教授大学知的財産アドバイザー) 大学における知的財産管理また社会連携の観点から、「使える知財」、「使える連携ツール」を考える。フロアからの質問?発言も受け付ける。 |
15:00 | [セミナーセッション] グループ討議 参加者を数班のグループにわけ、事前アンケートに基づいたテーマに沿って理解促進および課題解決のための討議を行う。各参加者の業務実施の一助とするべく、相互交流?情報交換の場とする。 |
16:45 | 全体討論 コメンテーター: 浦田先生、小川賀代(日本女子大学) グループ討議に対してコメンテーターより講評を受け、全体討論および総括をする。 |
17:25 | 閉会あいさつ |
17:30 | 情報交換会(懇親会) |
19:00 | 終了予定 |
山内 勉 | 福井工業大学デザイン学科 教授 1970年千葉大学工学部工業意匠学科卒業後、松下電工(現パナソニック電工)株式会社入社。 住宅設備、電気設備機器の商品デザイン開発、全社デザイン戦略企画を経て、全社デザイン部門マネジメントを担当。 2009年より福井工業大学デザイン学科でデザイン教育、研究に従事。プロダクトデザインコース担当。福井商工会議所主催「COOL FUKUI PRODUCTS研究会」コーディネータなど、地域のプロジェクトにも参画。 対外活動は、社団法人日本インダストリアルデザイナー(JIDA)協会正会員、前理事長。日本デザイン学会評議員など。 デザイン関係の受賞は、毎日工業デザイン賞、グッドデザイン賞(Gマーク)部門大賞、BL国際デザインコンペ奨励賞など。著書は「プロダクトデザイン?商品開発に関わるすべての人へ」(共著)。 |
川瀬 幹夫 | 弁理士?三協国際特許事務所所属 1962年、神戸大学電気科卒業 松下電工入社。1971年、弁理士取得。2000年、松下電工定年退職、三協国際特許事務所入所。意匠、商標、著作権法、不正競争防止法担当。現在に至る。 講師歴(定例)は、神戸大学、関西大学、京都精華大学での非常勤講師、経営法友会法務研究会、発明協会知的財産講座、知的財産協会研修コース、弁理士会研修講座での講師ほか、JICA、AOTS常任講師。 学会等での活動では、弁理士会意匠委員会副委員長、弁理士会中央知的財産研究所研究委員、「財」知的財産研究所意匠委員会?アジア知的財産委員会研究員、知的財産協会商標?意匠?フェアトレード委員会、工業所有権法学会会員?日本商標協会常務理事、法制部会副部長などを務める。 下記等に執筆?投稿多数。「知財管理」、「知財ぷりずむ」等、判例評釈。意匠、商標、不正競争防止法等分筆。 |
浦田 雄次 | 新潟薬科大学 大学知的財産アドバイザー?客員教授/東京工業大学 非常勤講師/女子大学発イノベーション?プロデュース研究会 顧問 1971年東京工業大学工学部金属工学科を卒業後、株式会社神戸製鋼所へ入社。溶接材料の研究開発、全社知的財産管理、全社新素材事業企画等を経て、非鉄事業部門の技術部長として技術全般を統括。 社外活動として、日本航空宇宙工業会素材専門委員長、日本伸銅協会技術委員長?技術戦略委員長、日本アルミニウム協会技術企画委員等、日本知的財産協会特別事業所代表等の活動に従事。 2002年より特許庁「大学おける知財管理体制構築支援事業」に参画し、東京理科大学、芝浦工業大学、お茶の水女子大学、宇都宮大学(以上4大学は08年度文科省「産学官連携戦略展開事業」に採択)、新潟薬科大学における知的財産管理体制や戦略の構築に従事。 著書は「大学における知的財産管理体制構築支援マニュアル」(03?10年度版、特許庁発行、共著)、「大学の現場から見た産学連携と知的財産戦略」(「発明通信」06年2月?12月号へ連載)他。セミナー等での講演多数。 |
主催 | 女子大学発イノベーションプロデュース研究会(お茶の水女子大学?奈良女子大学?日本女子大学) |
申込み方法 | 下記の申込み用紙をダウンロードし、ご記入の上、メールまたはファックスにてお送りください。 |
?申込み?問合せ先? | お茶の水女子大学知的財産本部(担当:北岡) E-mail: inno-pro2010【アット】cc.ocha.ac.jp *【アット】をアットマークに替えてください Fax: 03-5978-2732 |
参加費 | 無料 |
? bill_forum2010(PDF形式 890キロバイト)
? appli_forum2010(ワード形式 45キロバイト)
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