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2023年4月3日更新
植物は動物や昆虫などと異なってほとんど移動しないので、自然観察では植物がもっとも容易です。しかし、よほど注意して観察しないと毎日見ていてもその特徴を理解知ることが困難で、いろいろな樹木や野草が同じ緑にしか見えません。
ところが「この木の名前は?」とあらためて対面しますと、幹の肌、枝の大小、葉や花、実の形や色にまで注意するようになります。
植物をよく観察すると実に不思議なことがあります。葉の形がかえるの手のような"かえで"、熟した実がねずみの糞のような"ねずみもち"、木肌がつるつるして、猿でさえ登れないほどなめらかな"さるすべり"、また、葉に文字を書くことができる"たらよう(文字書き葉)"や、木肌をさするとそよそよとゆれる"そよご"、夕方になると葉をたれる"ねむのき"などもあります。
日本人は古来から植物とのかかわりがたいへん強く、衣食住のみならず、道具、美術工芸から文学や思想の世界にまで影響されていますので、日本文化、特に言葉は、自然を知らずして理解することの容易でない一面があります。
だから、万葉の時代から四季を歌い上げる和歌や、近世になって誕生した俳諧を文学として理論的に学んでも、日本の自然、特に植物を知らずして、本当に理解することはできないでしょう。
そこで、自然を理解する方法の一つとして、身近な植物と対面し、その特徴や生活文化とのかかわりを認識する手段として考案されましたのが、"グリーンアドベンチャー"なのです。
グリーンアドベンチャーは、未知なるものを1つずつ発見してゆく「自然の中の発見の喜びや驚き」という意味であり、自然として植物を具体的に知る手段として考案された野外文化活動のひとつなのです。
社団法人 青少年交友協会発行 森田勇造編著「グリーンアドベンチャー 樹木初級編」より
企画製作 社団法人 青少年交友協会
コース上の赤い番号の所に樹木を50本選んであります。樹木の前に設置してあるQ&Aパネルのヒントをよく読んで考えてみて下さい。答えはパネルをめくると出てきます。
学外の方は、正門守衛室でグリーンアドベンチャーを利用すると届け出てください。
※入試日?学内行事等で利用できない場合もございます。