bet36体育在线_10bet体育-【唯一授权网站】@

图片

ページの本文です。

創立140周年記念式典 11月29日 学長挨拶

2015年12月7日更新

創立140周年記念式典 11月29日 学長挨拶

 皆さま、おはようございます。本日は、お茶の水女子大学の創立140周年記念式典にお運び下さいまして、まことに有難うございます。
 本日こうして、多くの方々にお運び頂き、創立140周年記念式典を共にお祝い頂けますことは、関係者一同にとりまして、大きな喜びでございます。
また、御来賓の皆様には、お忙しい中、ご臨席を賜りまして、まことに有難うございます。心から、御礼申し上げます。

 本学は、1875年11月29日にわが国初の女性のための官立の高等教育機関「東京女子師範学校」として、東京?御茶ノ水の地に開校されました。その後、「女子高等師範学校」、「東京女子高等師範学校」の時代を経て、74年にわたって優れた女性教員を育成し、わが国の女子教育を先導して参りましたが、第二次世界大戦後の1949年5月31日に、新制大学「お茶の水女子大学」としての歩みを開始し、今に至って居ります。当時、本学が、女性のための国立の総合大学として新しい道を歩み始めることが出来ましたのは、日本の女子教育が大きく発展する上で、とても意義深い出来事でした。移行に当たっては、様々な困難もあったようですが、当時の教職員や関係者の方々の多大なご努力と、文部省の皆様の温かいご助力の賜物と聴いて居ります。

 本学から巣立った卒業生たちは、女性の社会的活動が制限されていた時代にあっても、学びへの強い意欲と社会に貢献したいとの想いを持って努力を重ね、後に続く女性たちのために道を切り拓き、活躍の機会と場を大きく広げてきてくれました。 現在も、本学は、広い視野と豊かな感性をもって、わが国と世界の未来を担うことのできる女性の育成に取り組んでおり、在学生たちは伸び伸びと学問?研究に励み、卒業生たちは、学術?研究、教育、産業、行政など、多様な分野で活躍しています。

 2004年に国立大学が法人化されましたが、その際に本学は、本学初の女性学長である本田和子学長の下で、世界中の全ての女性たちの夢の実現を支援したいとの意思を持って『学ぶ意欲のある全ての女性にとって、真摯な夢の実現の場として存在する』との標語を掲げました。そして、学びたくても学ぶことの出来ない開発途上国の女性たちをも含めて、本学に集う学生達が、多様な文化と異なる価値観や考え方を持った人々と深く理解しあい、互いに切磋琢磨しながら、自らを成長させていくことができるよう、グローバルな視点からの教育と研究を推進し、現在に至って居ります。
 このことは、本学の教職員の誇りともなり、また、卒業生や在学生達の心に、広い世界への窓を開く機会ともなって参りました。

 また本学は、それぞれが優れた教育文化を持ち、長年にわたってわが国の幼児教育、初等?中等教育を担って参りました附属学校園との間で、『オールお茶の水』としての連携体制を構築しています。発達段階に即した教育法等に関する研究と実践は、附属学校園との密接な連携の下で、展開されて参りました。そこで開発され、実践を経て磨かれた様々な教育プログラムは、日本国内のみならず、海外にもモデルプログラムとして提供されています。

 省みますと、こうした、実りある教育と研究の歴史を刻んで来ることが出来ましたことには、本学関係者の多大な努力があったことは勿論ですが、長きにわたって、多くの皆さまから温かいご支援やご教示を賜りましたお蔭と、心から感謝申し上げて居ります。

 なお、来年度は、bet36体育在线_10bet体育-【唯一授权网站】@の第三期中期目標計画の1年目に当たります。これまでの本学の教育?研究の成果を最大限社会のために役立てたいと、これまで本学が掲げて参りました『グローバル女性リーダーの育成』という目標と共に、新たな2つ目の目標を立てました。本学の強みであり特徴でもあります「健康科学」と「人間発達科学」における教育?研究成果の最大化を図り、人が一生を通じて、心身ともに健康で心豊かに過ごせる社会を目指した教育と研究を進めて参ります。関係分野の教員たちの力を結集し、保育園から大学院までを一つのキャンパスに持つ特色を活かして、研究成果を実践に結びつけ、社会への発信と成果の普及を効果的に行おうと計画して居ります。

 このキャンパスに集う全ての人々が、それぞれの夢を実現し、豊かな未来を創造することができるよう、また、周囲の人々に未来への希望と勇気を呼び起こす活躍をして下さることを心から願って、学問?研究の進展と国際社会の発展のために、教育?研究機関としての役割を果たして参りたいと思って居ります。

 なお、本日は、本学と日本の教育?研究のために多大なご尽力を頂きました3名の方々に、感謝の気持ちと共に、名誉博士称号をお受け頂きます。
 さらに、本学の運営や教育?研究のためにご助力いただきました個人と団体の皆様に、御礼申し上げる機会ともさせて頂きます。
 ご出席の皆様には、次の140年に向かって、これまでと変わらず、本学への温かいご教示とご支援を賜りますよう、心からお願い致しまして、ご挨拶のことばとさせて頂きます。
今後共、どうぞよろしくお願い申し上げます。

  平成27年11月29日

お茶の水女子大学長
 室伏 きみ子