色・音・香 22 おいしさのサイエンス(演習) : 香西 みどり [生活科学部 食物栄養学科] |
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LA科目をスタートして |
この授業は講義と実習を交互に行います。最初に調理のテーマ別に講義を行い、各班でテーマにそった実験的な実習を行うための計画をたて、次週に実習を行い、それをレポートにまとめて班ごとに発表するという、2回の授業で1つのテーマをやっています。食物栄養学科以外の学生にとって調理科学的視点からの説明ははじめてのことも多いようですが、調理に興味をもって様々な条件設定を考えて実際に自分たちでやることで、さらに興味・関心が高まるようです。毎回のテーマにそって他学部、他学科の学生が考える調理条件の設定は、視点が様々でユニークなもの、おもしろいものがあります。1つのグループに文系、理系の学生を混ぜるようにしているので、意見を交換して発想が豊かになるのかもしれません。はじめは調理実習室を使うのが初めてなので戸惑うこともあるようですが、すぐに慣れてスムーズに行えるようになっています。 |
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学生に学んでほしいこと、伝えたいこと |
この授業では、調理の条件を変えることで食品にどのような影響を与えるかということを実際に体験してみることで、調理を科学的にとらえる視点を養って欲しいと思います。そのためにはちょうどいい条件ばかりでなく、極端な条件も取り入れたり、通常は行わないような条件も試してみたりとアプローチは様々です。授業の中で一度このような経験をすることで、日常の調理においても問題意識を持ったり、なぜかを考え、さらに理解を深めるために何を調べたらいいかというような行動につながることを目的としています。食生活を充実させることはおいしく食べるだけにとどまらず、生活力、人間力を高めることにも通じることですので、広い視野をもって調理科学の世界に接していただきたいと思います。 |
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何に役立ててほしいか? |
調理する時に何気なく行っている操作に意味があり、それを理解することで調理が楽しくもなり、わざも上達します。材料や調味料の分量や加熱時間をはかることと共に調理に対する好奇心を働かせることを意識すると、積極的に調理が行えるようになります。調理に問題意識をもち、答えを見つけようとする姿勢を実際の調理に役立ててほしいです。 |
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学生へのメッセージ |
食との関わりは一生続きます。自分とそして次世代にも食品をおいしい食物に変える調理を通して、技術だけでなく、食の心みたいなものを伝えていってほしいと思っています。。 |
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文:香西みどり教授 取材(写真):教育企画チーム 野口香織 |