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2022年2月18日更新
2月15日(火曜日)、お茶の水女子大学賞各賞(湯浅年子賞、黒田チカ賞、保井コノ賞、小泉郁子賞、辻村みちよ賞)の授賞式(オンライン)を行いました。
湯浅年子賞は、優れた原子核の実験的研究を行い国際的に活躍した女性自然科学者湯浅年子博士を称えて設立された賞で、第9回湯浅年子賞(金賞)は、野尻美保子氏(高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所理論センター教授)の「宇宙暗黒物質の創成と検出に関する研究」に贈られました。
黒田チカ賞は、天然色素の構造について長年にわたって優れた研究を行い女性化学者として活躍した黒田チカ博士を称えて自然科学関係の女性研究者に対する顕彰のために化学科の前田候子元教授からのご寄附を基に設立された賞で、第7回黒田チカ賞は、青木誠氏(神戸大学大学院海事科学研究科)の「再生可能エネルギーを利用したエネルギー変換システムの構築」に贈られました。
保井コノ賞は、日本の生物科学の黎明期から革新的な研究を展開するとともに本学及びその前身校において数多くの女子学生を育て日本初の女性理学博士となった保井コノ博士を称えて設立された賞で、第6回保井コノ賞は、上田晴子氏(甲南大学理工学部准教授)の「植物の細胞内運動と器官運動の解析」及び佐藤香枝氏(日本女子大学理学部教授)の「革新的バイオ?マイクロナノデバイス開発と生命科学分野への応用」に贈られました。
小泉郁子賞は、本学卒業後アメリカに留学し『男女共学論』を著すなどの社会的活動を通じて女性の権利向上を広く訴えるとともに日中教育文化交流に尽力し戦後は桜美林学園の創設発展に貢献した小泉郁子博士を称えて設立された賞で、第6回小泉郁子賞は、赤松美和子氏(大妻女子大学比較文化学部准教授)の「日本における台湾文学研究の発展深化及び日台学術交流のプラットフォーム整備に対する顕著な貢献」に贈られました。
辻村みちよ賞は、本学卒業後数多くの女子学生を育て茶の成分について長年にわたって優れた研究を行い日本初の女性農学博士として活躍した辻村みちよ博士の功績を称えるため設立された賞で、第6回辻村みちよ賞は都甲由紀子氏(大分大学教育学部准教授)の「天然色素の染色研究と被服学に関する家庭科の教材開発」に贈られました。
授賞式では、各賞のゆかりの方、受賞者の関係者の方にもオンラインでご列席いただきました。佐々木泰子学長から賞状と副賞のメダル?盾が授与され、祝辞が述べられました。また、受賞者からも喜びの声、今後の研究に対する抱負などが述べられました。
本学は今後もこれまでに築かれた歴史と伝統を基盤として、広い視野と豊かな感性をもって未来を担う女性たちの育成に取り組んで参ります。