ページの本文です。
2015年3月11日更新
お茶の水女子大学は2015年3月3日(火曜日)、奈良女子大学と理工系女性リーダー育成拠点の構築及び学生?教職員の交流等の推進に係る包括協定を締結しました。本協定は、両大学の強み?特色を結合し、「理系女性教育開発共同機構」、「大学院生活工学共同専攻」の2本柱を実施するとともに、学生?教職員の交流の推進等、教育と研究の両面にわたって広く連携を図り、双方の学術研究の成果を共有すること等により、両大学のさらなる発展を目指し、社会にその成果を還元し、我が国の発展に寄与することを目的としたものです。
調印式は奈良女子大学で行われ、羽入佐和子学長と今岡春樹学長が協定書にサインしました。
調印式後は、報道機関に対して、両大学の連携によって実施する「理系女性教育開発共同機構」(平成27年4月設置予定)及び「大学院共同生活工学専攻(仮称)」(平成28年度4月設置認可申請準備中)の概要を説明し、質疑応答を行いました。
「理系女性教育開発共同機構」は、中等?高等教育課程における理数教育の見直しとカリキュラム開発を行い、女子高校生の理工系分野への進学の促進及びグローバルに活躍する理系女性リーダーの育成を目的とします。
「大学院共同生活工学専攻」は、素材工学、情報科学、環境デザイン工学をベースに縦横に広がりをもたせた人間生活に密着した新しい工学分野である「生活工学」を学ぶ専攻課程で、定員は博士前期課程が14人、博士後期課程が4人で、全国の女子大学の大学院で初めて「工学」の学位を授与し、女性工学者への大きな扉を開きます。ライフ?インフォメーション、グリーン?イノベーションの推進を協力に牽引し、生活の必要から物事を考えることができ、生活スタイルに科学技術をあわせる時代を開くことができる工学系女性リーダーの育成を目的とします。
質疑では、両大学がコラボすることのメリットが問われ、社会?文化?歴史的背景の異なる首都と古都に拠点を置くことにより、両校の地の利を活かし、研究者?学生の全国的交流が容易になり、さらなる他機関との連携のきっかけとなることから、生活工学の国内普及展開、更には海外展開へと発展が期待できることが挙げられました。
奈良女子大学についてはこちらをご覧ください。
http://www.nara-wu.ac.jp/
調印式の様子