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2023年4月6日更新
(比較社会文化学専攻ホームページ 研究者情報(新しいウインドウが開きます))
21世紀における世界規模での社会?政治?経済的変動に対して、20世紀までに構築されてきた近代的「学の体系」では、こうした変容を捉えきれなくなりつ つあり、領域横断型の学際化やあらたな「学の体系」を生み出す自己変革の必要性に迫られている。しかし、その一方では、グローバル化する世界の動向のなかで、地域独自の文化?社会のあり方を見直すことの重要性、個々の分野におけるさらなる専門的深化や、「学」の蓄積を踏まえた「普遍」の視点からの「学」の 継承の必要性、地球規模で進む変化を見据えるための視座の獲得も大きな課題となっている。
学際的、総合的な研究を推進する場合、その学問的前提となるべき深い専門的知見が不可欠であるとの観点から、比較社会文化学専攻の博士前期課程では、学 部における専門研究の基礎的教育の成果を踏まえて、さらなる専門教育の展開により、社会と文化に関する専門性を真に高いレベルで構築することを目指す。それとともに、幅広い教養に基づく豊かな知識を獲得し、博士後期課程における学際的研究に対応すべく、隣接分野との連携を深めることによる学際的視座の獲得 をめざし、9つの分野からなる専門コースを設置する。
言語文化分野では、日本語日本文学コース、アジア言語文化学コース、英語圏?仏語圏言語文化学コース、日本語教育コースの4コ−スを設置して、言語能力のさらなる向上をめざすとともに、言語や文学を通じて形成された地域文化の研究によりさらなる人間理解の深化を目指す。
社会文化分野では、思想文化学コース、歴史文化学コース、生活文化学コースの3コースを設置して、世界各地域を対象に、思想、歴史、生活の各側面から社会?文化の理解の深化を目指すとともに、比較の視点を採り入れた国際的研究の発展を目指す。
芸術表現分野では、舞踊?表現行動学コース、音楽表現学コースの2コースを設置して、芸術表現に対する理論的な研究と実践的なパフォーマンス力の向上による相乗的な専門教育の深化を目指す。
さらに、学際的研究への対応として、本専攻を中心として全学的な副専攻「文化マネージメント研究」を実施し、文化研究の社会的実践への視野を拡大し、文化研究の専門職としての基礎能力の向上に努める。また、海外提携校との共同教育?共同指導の機会を利用して、専門性を踏まえた上での学際的、国際的な教育 を展開し、世界的視野のなかで、自律的かつ自覚的な研究を推進できる研究姿勢を身につけた学生を養成する。
多様な方法論に基づいて、各時代?分野ごとに日本文学および日本語について深く研究し、日本文化の精髄にせまる。
中国大陸、台湾、香港、東南アジアなど、中国語圏における言語と文学を主要な研究対象とする。中国古典の伝播と受容といった比較文化論的研究や、中国語と他言語の対象研究も行う。
英語圏言語文化コースホームページ 仏語圏言語文化コースホームページ
英語圏言語文化専修と仏語圏言語文化専修に分かれるが、必要に応じ、各言語圏のあいだの交流や比較対照の視点も採り入れて研究を行う。研究分野は文学系と語学系に大別され、文学系では、各言語圏の文学と文化を研究対象とする。語学系では、英語学、仏語学、ならびに英語学を基礎とした英語教育の研究を行う。
国際的に広い視野に立って、日本語教育に対する高度且つ多様な要望にこたえうる日本語教育学の研究者並びに実践的日本語教員の養成と、現職日本語教員の再教育を行う。
本コースは哲学と倫理学より成る。スタッフの専門も、前者に対応する、西洋(主にギリシャ?英米?独)の哲学?思想及びその伝統や方法を受け継ぐ現在の哲学研究と、後者に対応する、倫理と心理と宗教の接点を探るという問題関心による、主として西洋の倫理思想の研究に分けられている。哲学で扱われる問題は、人間存在の基底や人間観、知識や言語のあり方やはたらき、文化や社会における価値や理想に関わり、われわれ自身の持っている世界観?価値観の基礎を再検討する契機となるものである。倫理学では、厳密な原典研究の手法によって、人間のあり方を人間の内面や超越的次元との関わりにおいて考察する。そのことは、私たち自身のあり方を問い直すことにもつながるはずである。
歴史文化学コースホームページ
(文教育学部 哲学?倫理学?美術史コースホームページ 比較歴史文化学コースホームページ)
歴史学と美術史学の視点から、日本、ヨーロッパ、アジアにおける政治経済と社会文化の諸問題を、文化資料と造形資料を多角的に用いて研究し、また、視覚文化の批判的な読解に取り組みます。
将来、研究を仕事としていきたいという人とともに、前期課程で習得した能力や知見を社会の場で発揮したいという人の双方を歓迎します。
服飾?工芸?住居など生活造形を中心とした生活文化の諸事情を対象とし、文化史?社会史?比較文化論?美学?民俗学などの多様な視座のもとで新しい学際研 究を試みるコースです。特に、日本?西洋の服飾の歴史や現代モードなどの服飾文化を通して、現代の生活感情や美意識を明らかにする研究、工芸?デザインから食?住の文化に至るまで、広範の生活文化を比較文化論の立場から総合的に論じる研究、および代々受け継がれてきた生活文化を民俗学?文化人類学の立場か ら論じる研究が中心です。
活文化に関する幅広い教養と視野、および研究対象についての専門的知識と独創的な分析力をもち、生活文化論を人間理解の途として日本の内外に発信する意思のある学生を求めます。
舞踊?スポーツなどの身体表現行動について、芸術学、民俗学、教育学、身体運動科学などの分野から学際的に教育?研究を行います。舞踊やスポーツの実践をふまえ、理論的、科学的知見を十分に修得した専門的人材(研究者、体育教師、指導者、上演者など)の育成を目指します。
音楽を文化表象として、理論と実践の双方から研究します。理論面では、日本を含めた世界の諸文化と音楽との関連を扱う音楽学研究、または作曲。実践面では西洋近代の鍵盤音楽と声楽を主要な対象として、身体行動による表現技術の研究を行い、国際的に通用する演奏者を養成 します。本コースでは、音楽学、作曲、声楽、ピアノのいずれを専攻するにせよ、水準の高い修士論文が要求されるので、十分な外国語(特に英語)の力と専門知識とが必要である。また、大学院は研究の場であるので、自ら思考し実践する積極的姿勢を備えていることが求められます。