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2023年12月11日更新
2023年10月31日 第5回
担当ライター:白石翠
こんにちは。アバナード寄附講座アシスタントスタッフを務めています、お茶の水女子大学文教育学部3年の白石翠です。
ハロウィンの10月31日(火曜日)に、「総合コース」第5回目の授業が行われました。第1回目(10月3日)の記事も私の担当でしたが、もう5回目だということに驚いています。時間はあっという間に過ぎていくので、1回1回を大切に過ごしていきたいです。
今回はいよいよ3つのカテゴリー(フードロス、防災、プラスチックごみ)の中で、3人ごとのグループに分かれてグループワークを行います。
まずは3つのカテゴリー内で、前回までに作ってきた「心が痛む経験」の中から、自分が取り組みたい課題を探しました。
フードロスとプラスチックごみのチームでは、3回目の授業内で取り上げられた課題について、どのような解決策があるのかを考えてきていました(今回の授業までの宿題でした)。お互いの意見を見合い、SDGs研究所の笠松先生の説明を聞いた上で、自分が具体的にどの課題に関わるのか決めます。
防災チームは、防災体験学習施設「そなエリア東京」訪問の経験(講座の一環として、「そなエリア東京」での体験学習が課題でした!)を生かして新たな課題を打ち出してから、他のチームと同じように自分が関わる課題を決めます。
ここで重要なのが、「アプリの開発を最初から念頭に置かない!」ということです。授業の目的がアプリ作成なので、どうしてもそこに引っ張られてしまいそうになりますが、一番大事なのは、自分が「心から解決したい!」と思う課題と向き合うこと。そのために、まずアプリのことは考えずに取り組みます。
私が様子を見ていたプラスチックごみチームでは、
の3つの課題が選ばれていました!これからこれら3つの課題に対してとことん向き合っていく作業が進められます。
今私たちに必要なのは、「質より量」の考え方。どんなに小さなアイディアでも、100個あれば絶対に大きな意味のあるものが出来上がります。
現段階では「こんなアイディア、誰でも思いつきそうだし、アプリにはできなそうだな……」と思う意見でも、どんどん出すことが大事です。
そのためには、自分たちがこれから解決しようとしていることが一体誰のためなのか、ということを明らかにしておく必要があります。ターゲットが定まっていないと、自分が今何をしているかがブレてしまい、良いものが出来上がらないからです。コンテンツ制作のプロでも、作業が進んでいくうちに、当初の目的からどんどんずれていってしまうことがあるそうです。
これを避けるために、「ペルソナワーク」を行います。
「ペルソナワーク」とは、架空の人物像を設定しサービス開発を行う手法です。ペルソナの要素として、氏名、年齢、職業、価値観、趣味、ライフスタイルなどを想定し細かく設定します。ユーザーの人物像を具体的に想定することで、製品を利用するターゲットの指針を定めるのに役立ちます。
具体的に設定することで、ペルソナへの共感が高まり、よりハイレベルなサービスへとつながります。
今回の授業でこの「ペルソナワーク」の重要性を理解したため、受講生には宿題として「ペルソナワーク」に取り組んでもらいます。みなさん、どんなユーザー像を想定してくるのでしょうか……?
私たち学生スタッフも、回を重ねるうちに受講生それぞれの問題意識から発せられる熱気にさらされ、どんどんやりがいが高まってきたように感じます。緊張感が増してきましたが、常にワクワクする気持ちを忘れずに、楽しく取り組んでいきたいと思います!
次回もお楽しみに!