アフガニスタン研修
アフガニスタンの教育分野は、20年以上に及ぶ戦禍による教育システムの荒廃、多くの経験ある教員が難民として国外へ流出したことによる教員不足、教育の質の低下、カリキュラムの不備、更には男女格差という数多くの問題を抱えています。
こうした現状に対して、100年以上の歴史を持つ五女子大学はコンソーシアムを結成し、JICA(国際協力機構)が実施する「アフガニスタン女性教員養成」研修の受け入れ先となって、アフガニスタンに女子教育の発展を目指すべく、研修事業に力を注いでいます。
第1期フェーズ(2002−2004年度)において、2002年度には校長や教員養成に携わる大学教員20名、2003年度には校長・大学教員16名、2004年度には同15名に対して研修を1月中旬から2月中旬の1ヶ月間にかけて、五女子大学を中心に行ないました。そして、第2期フェーズ(2005−2006年度)は、2005年度には校長・教頭10名、2006年度も校長・教頭10名を対象に研修を実施
しました。研修は、全てダリ語と日本語の通訳で行なわれ、対象者は全て女性教育関係者となっています。 <目標> 長期的目標:
教育へのアクセスにおける男女格差を是正するために女性教育関係者の能力向上をはかり、所属地域での女子教育に関わる制度および所属校での学校運営体制の改善に貢献する。
第2期フェーズ研修の到達目標:
1)アフガニスタンの教育の現場(主に女子教育)での課題が整理され、女子教育の重要性が認識されることを促す。
2)学校教育における生徒指導方法を習得し、教育現場での生徒指導の改善案が策定される。
3)日本における学校と地域の連携の在り方を現場にて実体験を積むことにより、アフガニスタンにおける学校と地域の連携についての提案が策定される。
4)学校と教育委員会の関係について改善案が策定される。
<研修日程>
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